「ホームページは持ちたい。でも、いきなりお金をかけるのは怖い」
そう思って「ホームページ 無料 作成」と検索された方が多いのではないでしょうか。結論からお伝えすると、ホームページは無料で作れます。そして、小さく始めたい方が無料ツールから入るのは、まったく正しい判断です。私たちも、お客様から「まず無料で試してみたい」とご相談を受けたときに、それを止めることはしません。
ただし、無料には無料の仕組みがあります。「タダより高いものはない」と脅したいわけではなく、知らずに始めると後から手間が増えるポイントが、いくつかはっきりしているというだけの話です。先に知っておけば、ほとんどは避けられます。
この記事では、山形でホームページ制作を行う株式会社山のむこうが、無料でホームページを作る具体的な方法と、無料のまま続けて問題ない場合・有料に切り替えたほうがよい場合の見分け方を、正直に解説します。
先に要点だけ|この記事でお伝えすること
- 無料でホームページを作る方法は、大きく3つある
- 無料でも、Googleの検索結果にはきちんと出る
- 最大のリスクは「サービス側の都合で終わること」。実際に終了した例が複数ある
- 無料で始めるなら、独自ドメインだけは先に自分名義で取っておくと後がラク
- 「更新したいのに半年以上放置している」なら、無料の限界ではなく時間の限界。切り替えどき
ホームページを無料で作る方法は、大きく3つ
無料でホームページを持つ手段は、実はそう多くありません。整理すると次の3つです。
方法 | 向いている用途 | 主な制約 |
|---|---|---|
①ホームページ作成ツールの無料プラン | 会社案内・お店の紹介・サービス説明 | 提供元の広告やロゴが出る/独自ドメインが使えない |
②SNSやプロフィールサービスで代用する | 発信が中心の個人事業・作家・教室 | 検索から見つけてもらいにくい/情報が流れていく |
③Googleビジネスプロフィールを整える | 飲食店・美容室・整体院など来店型のお店 | 載せられる情報の形式が決まっている |
①ホームページ作成ツールの無料プラン
いわゆるノーコードツールと呼ばれるものです。パソコン上でブロックを並べるように編集でき、専門知識がなくてもスマホ対応のページが作れます。海外発のもの、日本発のもの、AIが質問に答えるだけで下地を作ってくれるものなど、選択肢は複数あります。
無料プランに共通するのは、「サービス名の入ったURLになる」「提供元の広告やロゴが表示される」という2点です。URLは「お店の名前.サービス名.com」のような形になり、独自ドメイン(例:yamanomukou.com)は有料プランでないと使えないのが一般的です。
②SNSやプロフィールサービスで代用する
InstagramやX、noteのプロフィールページを「ホームページ代わり」にする方法です。すでに発信している方なら、追加の手間がほとんどかからないのが利点です。
一方で、SNSは「フォロワーに届ける」仕組みであって、「検索して探している人に見つけてもらう」仕組みではありません。この違いは売上への効き方を大きく変えます。詳しくは「SNSで発信しているから大丈夫」が危ない理由で解説しています。
③Googleビジネスプロフィールを整える
店舗をお持ちなら、これは最優先で、しかも完全に無料です。Googleマップに表示される店舗情報のことで、営業時間・写真・メニュー・口コミ返信までを自分で管理できます。「地域名+業種」で探している人に届く力は非常に強く、ホームページより先に整えたほうがよいくらいです。
やり方はGoogleマップで上位に出すには?山形の店舗のためのMEO入門にまとめています。
無料ツールでどこまでできる?できること・できないこと
「無料だから検索に出ないのでは」と心配される方がいますが、そんなことはありません。無料プランで作ったページも、Googleにきちんと登録され、検索結果に表示されます。まずは、無料でできることを正しく把握しておきましょう。
無料でもできること | 無料では難しいこと |
|---|---|
スマホ対応のページを作る | 独自ドメインを使う |
写真・文章・地図を載せる | 提供元の広告・ロゴを消す |
問い合わせフォームを置く | ページ数や容量を自由に増やす |
Googleの検索結果に表示される | デザインを枠を超えて調整する |
SNSと相互にリンクする | 困ったときに相談できる相手を持つ |
この表を見ると、「情報を伝える」という目的なら無料で十分に足りることが分かります。名刺代わりのページ、教室の案内、イベントの告知。こうした用途であれば、無料プランのまま何年も運用して何の問題もありません。
逆に言えば、無料で足りなくなるのは「信用を預ける場面」と「手が回らなくなった場面」です。ここについては、この後の章で具体的に見ていきます。
知っておきたい最大のリスク|無料の受け皿は、終わることがある
無料ツールの本当のリスクは、機能の少なさではありません。提供している会社の都合で、サービスそのものが終わったり、無料の範囲が縮んだりすることです。これは仮定の話ではなく、実際に起きています。
例1:Googleビジネスプロフィールのウェブサイト機能(2024年終了)
Googleは2017年から、ビジネスプロフィールの情報をもとに簡易なホームページを無料で作れる機能を提供していました。無料で、しかもGoogle製ということもあり、多くの小さなお店が利用していました。
この機能は2024年3月1日で終了しています。それ以降、作成したサイトにアクセスした人はビジネスプロフィールに転送されるようになり、2024年6月10日をもってその転送も終了。サイト自体が削除されました。
例2:ペライチのフリープラン(2025年に公開枠が0に)
日本発のページ作成サービス「ペライチ」は、長らく「無料プランでも1ページだけ公開できる」ことが特徴でした。しかし2025年10月1日のサービス内容改定により、フリープランで公開できるページ数が1枚から0枚に変更されています。編集や下書き保存は無料のまま使えますが、公開には有料プランの契約が必要になりました。
どちらのケースも、利用者に落ち度はありません。にもかかわらず、URLは使えなくなり、これまで検索で積み上げてきた評価もゼロに戻ります。名刺やチラシにそのURLを印刷していたら、刷り直しです。
これは「だから無料はやめましょう」という話ではありません。無料の受け皿はいつか変わりうる、という前提で使えばいいだけのことです。そのための備えを、次の章にまとめました。
※2026年7月執筆時点の情報です。各サービスの料金・プラン内容は変更されることがあるため、最新の内容は必ず各社の公式サイトでご確認ください。
無料で始めるなら、これだけはやっておきたい3つ
無料で作ること自体は、まったく問題ありません。ただ、次の3つをやっておくかどうかで、数年後の手間が大きく変わります。どれも今日からできます。
①独自ドメインだけは、先に自分名義で取っておく
いちばんお伝えしたいのがこれです。独自ドメインとは「◯◯◯.com」のような、あなただけの住所のこと。ドメイン管理会社で取得でき、費用は種類にもよりますが年に1,000〜3,000円程度が目安です。月に直せば100円台から200円台。無料で始める方にとっても、現実的な金額のはずです。
ドメインを持っておくと、後でサービスを乗り換えてもURLを変えずに引っ越せます。名刺もチラシも刷り直さずに済み、検索での評価も引き継げます。逆にサービス提供元のURLのまま育ててしまうと、乗り換え時にゼロからのやり直しになります。
そしてもう一点、登録名義は必ず自社(自分)にしてください。業者名義のまま契約していると、乗り換えたいときに手続きが進まないことがあります。当社の場合は月額料金にドメイン・サーバー・SSLが含まれていますが、名義はお客様のもの、というのが基本的な考え方です。契約前にこの点を確認する習慣は、どの制作会社に頼む場合でも役に立ちます。
②写真と文章は、自分の手元にも残しておく
ツール上で直接書いて、そこにしかデータがない状態は避けましょう。撮った写真は元データをフォルダにまとめ、本文はメモアプリやWordにコピーを残す。それだけで、いざ引っ越すときの作業が数時間から数十分に縮みます。
③店舗なら、Googleビジネスプロフィールを先に埋める
ホームページを作り込む前に、営業時間・電話番号・写真・カテゴリを埋めておく。これは無料で、効果が出るのも早い作業です。ホームページが後からできたときも、ここにURLを登録すれば連携できます。
無料を卒業するタイミング|5つのサイン
「いつまで無料でいいのか」は、多くの方が迷うところです。判断の目安として、次のチェックリストを使ってみてください。
- □ 名刺・チラシ・看板にURLを載せる場面が出てきた
- □ 初対面の相手から「ホームページ見ました」と言われることが増えた
- □ 広告表示やサービス名入りのURLが気になる、または指摘された
- □ ページを増やしたいのに、無料プランの上限に当たった
- □ 更新したい内容があるのに、半年以上そのままになっている
3つ以上当てはまったら、検討を始めてよい時期です。
特に注意していただきたいのが、最後の「半年以上そのまま」という項目です。これは無料ツールの性能の問題でも、あなたの根気の問題でもありません。本業をやりながらサイトを更新し続けるのは、そもそも時間的にかなり難しいのです。自分で作ったサイトが止まってしまう理由の大半はここにあります。
そして止まったサイトは、営業時間や料金が古いまま残ります。お客様にとっては「情報が間違っているサイト」であり、ない場合よりマイナスに働くこともあります。ここが、多くの方にとっての本当の切り替えどきです。
無料・自分で有料・依頼、3年で比べるといくら違う?
では、切り替えた場合に実際いくら変わるのか。3年間(36か月)で並べてみます。金額をぼかさず、正直に出します。
選択肢 | 初期費用 | 月額 | 3年合計 | 自分がやること |
|---|---|---|---|---|
無料ツール | 0円 | 0円 | 0円 | 制作・更新・トラブル対応のすべて |
有料プランで自分で作る | 0円 | 1,000〜2,000円台が中心 | 約4〜9万円 | 制作・更新・トラブル対応のすべて |
制作会社に依頼(当社の場合) | 120,000円 | 5,000円 | 300,000円 | 要望を伝える・確認する |
※金額はすべて税別。ドメイン費用は別途かかる場合があります。有料プランの相場は2026年7月執筆時点の一般的な水準です。
無料と依頼の差は、3年で約30万円。月に直すと約8,300円です。ここをごまかしても仕方がないので、そのまま書きました。
見落としやすいのは、自分の時間の値段
ただし、この表には金額が入っていない列がひとつあります。いちばん右の「自分がやること」です。無料ツールの0円は、正確に言えば「お金の代わりに、時間で払っている」状態です。
自分で作る場合、実際に発生するのは次のような作業です。
- 載せる情報を決め、文章を書く
- 写真を撮る・選ぶ・明るさを整える
- レイアウトを調整し、スマホでの見え方を確認する
- ドメインや問い合わせフォームの設定をする
- 公開後、営業時間や料金の変更を反映する
かかる時間は人によって大きく変わるため、「平均◯時間」といった信頼できる数字は存在しません。そこで、仮に制作に30時間、その後の更新に月1時間かかったものとして、ご自身の時間単価で換算してみてください。
ご自身の時間単価 | 制作30時間分 | 3年間の更新36時間分 | 3年の合計 |
|---|---|---|---|
2,000円 | 6万円 | 7.2万円 | 13.2万円 |
3,000円 | 9万円 | 10.8万円 | 19.8万円 |
5,000円 | 15万円 | 18万円 | 33万円 |
※作業時間はモデルとして置いた仮の数字です。実際にかかる時間は、サイトの規模や慣れによって大きく変わります。
時間単価を5,000円と置くと、3年間の人件費換算は33万円。依頼した場合の30万円を上回ります。もちろんこれは「自分の時間に値段を付けたらどうなるか」という考え方であって、実際に現金が出ていくわけではありません。手元の資金が動かないことには、それだけで大きな意味があります。
お伝えしたいのは、どちらが得かを決めつけることではなく、比べるときに時間も勘定に入れておくということです。時間に余裕があり、作ること自体を楽しめる方なら、無料ツールで作るのは十分に合理的な選択です。一方で、営業や現場で手一杯という方ほど、この列の金額は現実として重くのしかかります。
判断すべきは「30万円が高いか安いか」ではなく、「3年で30万円を上回るものが返ってくるか」です。この問いには業種ごとに答えが違うので、当社では業種別に損益分岐点を試算した記事を用意しています。たとえば美容室なら月に何人の新規客で元が取れるのか、リフォーム会社なら3年で何件の受注が必要なのか、といった具体的な数字です。
費用の内訳そのものを知りたい方は、ホームページの維持費は何に払ってる?内訳と相場をやさしく解説もあわせてご覧ください。月額料金の中身を分解して説明しています。
無料で作ったサイトから引っ越すときの手順
すでに無料で作っていて、そろそろ切り替えたいという方向けに、進め方をまとめます。
- ドメインの状況を確認する。独自ドメインを持っているか、サービス提供元のURLのままか。持っているなら、名義が自分になっているかも確認します。
- 文章と写真を回収する。今のページから本文をコピーし、写真は元データを集めます。ここまでは無料でできます。
- 今どのページが見られているかを把握する。Google Search Consoleを入れていれば、どんな検索語で来ているかが分かります。よく見られているページは、新しいサイトでも必ず引き継ぎます。
- 新しいサイトを作ってから、切り替える。先に古いサイトを消してしまうのは避けてください。空白期間ができます。
- 旧サイトはしばらく残す。切り替え後も1〜2か月は残しておくと、リンクや検索からの流入を取りこぼしにくくなります。
2番の「文章と写真を回収する」で手が止まってしまう方は少なくありません。本業の合間に、自分の会社の紹介文を書き直すのは、思っている以上に骨が折れる作業です。
当社にご相談いただく場合は、ここをこちらで引き受けます。ヒアリングでうかがった内容をもとに、文章も画像も当社側で作成して組み込んだ「プロトタイプ(仮のホームページ)」を、ご契約前に無料でご確認いただけます。お客様にお願いするのは、印刷したものに赤ペンで修正指示を書き込んでいただくことだけです。「何を書けばいいか分からない」で止まらずに進められます。
現在のサイトを公開したまま裏側で新しいものを作り、完成したタイミングで切り替えるため、公開が途切れる心配もありません。制作期間は通常2〜4週間、素材が揃っていれば最短1週間です。
よくある質問
Q. 無料で作ったホームページも、Google検索に出ますか?
A. 出ます。無料プランだからという理由で検索対象から外されることはありません。ただし、独自ドメインで長く運用しているサイトのほうが評価を積み上げやすいのは事実です。将来的に検索からの集客を伸ばしたいなら、早い段階で独自ドメインに切り替えておくほうが有利になります。
Q. 無料プランから有料プランには、あとから切り替えられますか?
A. 同じサービス内での切り替えなら、作ったページをそのまま引き継げるのが一般的です。ただし、別のサービスや制作会社へ移る場合は、データの互換性がないため作り直しになることがほとんどです。文章と写真は活かせますが、デザインやページ構成は引き継げないとお考えください。
Q. 制作会社に頼むと、結局いくらかかりますか?
A. 依頼先によって幅が大きく、数万円から数百万円までさまざまです。金額そのものより、その中に何が含まれているか(サーバー代・更新作業・修正回数など)を確認するほうが重要になります。依頼先別の相場と見積もりの読み方は、山形でホームページ制作を依頼したらいくら?費用相場と内訳をやさしく解説で詳しく解説しています。
Q. 無料ツールで途中まで作ったものは、依頼するときに無駄になりますか?
A. 無駄にはなりません。書いた文章、撮った写真、載せる情報を決めた経験は、そのまま制作の材料として使えます。むしろ「一度自分で作ってみた方」は、何を載せたいかがはっきりしているぶん、打ち合わせがスムーズに進む傾向があります。自作と依頼の比較はホームページは自作と依頼どっちがいい?費用と時間で正直に比較もご覧ください。
まとめ|無料で始めて、必要になったら切り替えればいい
ホームページは無料で作れます。情報を伝えるだけなら、無料プランで十分に足ります。まずは無料で始めてみるという選択は、何も間違っていません。
そのうえで、この記事でお伝えしたかったのは次の3点です。
- 無料の受け皿は、提供元の都合で終わることがある(実際に複数の例がある)
- だからこそ、独自ドメインだけは早めに自分名義で取っておくと、後からいくらでも動ける
- 「更新したいのに半年以上放置している」なら、それは時間の限界。人手を借りるタイミング
- 無料の0円には「自分の時間」が含まれている。比べるときは、その時間も勘定に入れる
当社は山形県内の企業・店舗向けに、初期費用12万円・月額5,000円(税別)でホームページ制作を承っています。月額にはサーバー・ドメイン・SSL・月次アクセスレポートが含まれ、リニューアルも同じ料金です。補助金申請用のお見積書発行にも対応しています。
そして、ご契約前にプロトタイプ(仮のホームページ)を無料でご確認いただけます。「頼んでみないと、どんなものができるか分からない」という不安をなくすための仕組みです。無料ツールで作りかけたものがある方も、そのままお持ちください。相談だけでも構いません。