コラム › Web制作・集客のヒント

ホームページの原稿と写真は誰が用意する?書けない時の進め方

Web制作・集客のヒント
2026年7月29日
ホームページ制作
原稿準備
山形県
中小企業
自作

「ホームページを作ろうとは思っているんですが、載せる文章が思いつかなくて」
「うちには、人に見せられるような写真がないんですよね」

ホームページの話が止まってしまう理由として、費用やタイミングと並んでよく挙がるのが、この「原稿」と「写真」です。デザインや料金は比べられても、中身をどう埋めるかは誰も教えてくれないまま、気づけば何か月も経っていた、ということが起こりがちな部分でもあります。

先にお伝えすると、原稿を一から文章として書き上げる必要はありませんし、写真をすべて撮り下ろす必要もありません。原稿は「書く」のではなく「質問に答える」形にすれば手が動きますし、写真は撮り下ろし・手持ち・素材サイトの組み合わせで十分に成立します。

この記事では、山形でホームページ制作を行う株式会社山のむこうが、ホームページに必要な文章の種類と分量、答えるだけで原稿になる質問リスト、写真の集め方と撮影のコツ、そして「それでも用意できない」ときの進め方までを解説します。

この記事の要点

  • ホームページに必要な文章は大きく5種類。全部合わせても2,000〜3,000字ほどで、A4用紙3〜4枚分です
  • 原稿づくりは、白紙に書き出すのではなく「12の質問に箇条書きで答える」ほうが圧倒的に早く進みます
  • 写真は「主役だけ実物、脇役は素材サイト」で構いません。ただし実物写真ゼロは信頼感を損ないます
  • 他社サイトの文章のコピー、素材の規約確認漏れ、AIへの丸投げの3つだけは避けてください
  • 素材が揃っていなくても相談は始められます。むしろ相談してから決めたほうが、必要なものがはっきりします

ホームページに必要な文章は、実は5種類しかない

「文章を用意してください」と言われると、果てしない作業のように感じます。けれど実際に必要な原稿を分解すると、種類はそう多くありません。10ページ程度の小さなホームページであれば、次の5つでほぼカバーできます。

種類

中身

分量の目安

難しさ

①キャッチコピー

トップページの一番上に出る一言

20〜30字

最後でよい

②お店・会社の紹介

何をしている会社か、どんな想いか

300〜500字

やさしい

③サービス・メニュー

各項目の説明と料金

1項目100〜200字×3〜8項目

やさしい

④選ばれる理由・こだわり

他と何が違うのか

300〜600字

少し考える

⑤基本情報

住所・電話・営業時間・定休日・駐車場・支払い方法

箇条書き

すぐ書ける

合計するとおおよそ2,000〜3,000字。原稿用紙にして5〜8枚、A4用紙なら3〜4枚といったところです。「ホームページ一つ分の文章」と聞くと膨大に思えますが、量としてはこの程度に収まります。

そして、5つのうち①キャッチコピーは最後で構いません。②〜⑤が出そろってから、そこに書かれている言葉を短くまとめたほうが、はるかに良いコピーになります。最初にキャッチコピーで悩んで止まってしまうのは、いちばんもったいない止まり方です。

原稿が書けない4つのパターンと、その正体

「書けない」と一言でいっても、詰まっている場所は人によって違います。よくある4つのパターンと、その抜け方を整理します。

パターン1:何を書けばいいのか分からない

これは文章力の問題ではなく、単に「項目が決まっていない」だけです。上の表のように書くべき項目が示されれば、たいていの方はすらすら答えられます。白紙を前にすると誰でも止まります。埋めるべき枠を先に用意するのが解決策です。

パターン2:書き始めると長くなり、まとまらない

読み手を絞れていないと、あれもこれも伝えたくなって長くなります。「初めて来る、まだ何も知らないお客様ひとり」を思い浮かべて、その人が知りたい順に並べ直すと、不要な部分が見えてきます。詳しい説明は別ページに分ければよく、一つの文章にすべてを詰め込む必要はありません。

パターン3:自分で自分を褒めるのが気恥ずかしい

「うちのこだわりは」と書こうとすると、自慢しているようで手が止まる。まじめな方ほどこうなります。ただ、読む側からすると、それは自慢ではなく選ぶための判断材料です。「創業から28年」「予約は電話でもLINEでも受け付けています」「駐車場は5台」——事実をそのまま書くだけで、比較検討している人にとっては十分に価値のある情報になります。形容詞で盛る必要はありません。

パターン4:完璧に仕上げないと出せないと思っている

紙のパンフレットは刷ってしまえば直せませんが、ホームページは公開後でも直せます。むしろ、実際に見た人の反応を見てから直したほうが良いものになります。「80点で公開して、あとで直す」を前提にすると、原稿づくりはずいぶん気楽になります。

「質問に答えるだけ」で原稿になる12の質問

文章を書こうとすると止まる方でも、質問されれば答えられます。次の12問に、箇条書き・話し言葉のままで答えてみてください。整った文章にする必要はありません。

  1. お店・会社の名前と、やっていることを一言でいうと?
  2. いつ創業(開業)しましたか?
  3. どんなお客様が多いですか?(年代・お住まいの地域・立場)
  4. お客様は、何に困ってあなたのところに来ますか?
  5. 提供しているサービス・商品を、思いつく限り書き出すと?
  6. それぞれの料金(または目安)はいくらですか?
  7. 近くの同業と違うところを、3つ挙げるとしたら?
  8. お客様からよく言われる言葉は何ですか?
  9. 初めての方が不安に思うことは何ですか?その不安への答えは?
  10. 問い合わせの前によく聞かれることは?(駐車場・支払い方法・所要時間・予約の要否など)
  11. この仕事を続けている理由や、始めたきっかけは?
  12. 問い合わせをいただいた後、どんな流れで進みますか?

進め方のコツが3つあります。ひとつは、スマホの音声入力を使って話し言葉のまま吹き込むこと。もうひとつは、スタッフやご家族に質問役をお願いして、会話しながらメモを取ること。そして、一度に全部やらないこと。12問を3日に分けても、まったく問題ありません。

この12問の答えがそろえば、原稿の素材はほぼ集まっています。あとは並べ替えて整えるだけで、②〜⑤の文章になります。

写真はどうする?3つの調達方法の使い分け

写真も「全部プロに頼まないと」と考えると重くなりますが、実際には3つの方法を組み合わせるのが現実的です。

方法

向いている用途

注意点

プロに撮影を依頼

トップページの主役写真、人物(スタッフ)、料理、施術・作業風景

費用と日程調整が必要。撮ってほしいカットを事前にリスト化しておくと無駄がない

自分でスマホ撮影

外観、店内、商品、道具、作業の手元、駐車場

明るさと水平が命。枚数を撮って選ぶ前提で

素材サイトを使う

イメージカット、背景、抽象的な内容の補足

利用規約の確認が必須。他社サイトと写真が被ることがある

おすすめのバランスは、主役級だけ実物、脇役は素材でよいという考え方です。ただし逆に、実物の写真が1枚もないサイトは信頼されにくくなります。特に「外観(どこにあるか分かる写真)」と「人(誰がやっているか分かる写真)」の2つだけは、できるだけ実物を用意してください。この2枚があるかないかで、初めて訪れた人の安心感はかなり変わります。

スマホで「それなりに見える」写真を撮る5つのコツ

  • 昼の自然光で撮る。窓際か屋外がいちばんきれいです。室内灯だけだと色が濁りやすくなります
  • 逆光を避ける。光を背中に受ける位置に立つと、被写体が暗くなりません
  • 水平・垂直を意識する。カメラの設定でグリッド線を表示すると、傾きがすぐ分かります
  • 1つの被写体につき、引き・寄り・斜めの3カット撮る。あとで選べますし、ページのどこに使うかで最適な画角が変わります
  • 横向き(横長)でも撮っておく。ホームページのトップは横長の写真を使う場所が多く、縦写真ばかりだと使えないことがあります

そして、加工アプリよりも効果が大きいのが「片付けと掃除」です。カウンターの上の書類、コードの束、季節外れの掲示物。これらを移動させるだけで、写真の印象は明らかに変わります。撮影前の15分の片付けが、いちばん費用対効果の高い画質改善です。

やってはいけない3つのこと

1. 他社サイトの文章をコピーする

同業のサイトを見て「こういう書き方をすればいいのか」と参考にするのは、まったく問題ありません。ただし文章をそのまま持ってくるのは著作権の侵害にあたる可能性があります。参考にするなら構成(どの順番で何を書いているか)だけにして、中身は自分の言葉に置き換えてください。検索エンジンから見ても、他所と同じ文章が並ぶページは評価されにくくなります。

2. 素材の規約を確認せずに使う

無料の素材サイトは便利ですが、商用利用の可否、クレジット表記の要否、人物が写った写真の使える範囲などは、サイトごとに規約が異なります。使う前に必ず利用規約を確認してください。また、検索して出てきた画像やSNSで見かけた写真を保存して使うのは、そもそも素材の入手方法として認められません。ここは制作会社に「この素材は使って大丈夫か」と聞いてしまうのがいちばん確実です。

3. AIに丸投げして、確認せずに載せる

原稿の下書きにAIを使うこと自体は、悪いことではありません。Googleも、AIを使って作られたという理由だけでコンテンツを問題視するのではなく、あくまで内容の品質で評価するという方針を公式に示しています。問題になるのは、価値のないページを大量に作るような使い方です(※2026年7月執筆時点。最新の方針はGoogle検索セントラルでご確認ください)。

気をつけたいのは、AIが書いた文章には、実際とは違う営業時間やサービス内容がもっともらしく紛れ込むことがある、という点です。AIには「12の質問への答えを整えてもらう」役割を任せ、事実の確認と最終的な言い回しはご自身で行う。この使い分けなら、原稿づくりはかなり楽になります。

それでも「用意できない」ときの進め方

ここまで書いておいて何ですが、日々の仕事の合間に原稿を書き、写真を撮る時間を確保するのは、決して簡単なことではありません。実際、制作が長引く原因の多くは、デザインでも技術でもなく、この素材待ちの期間です。

そこで大事になるのが、制作会社に依頼する時点で「原稿は誰が書くのか」「写真撮影は含まれるのか」を確認しておくことです。ここは会社によって対応が大きく分かれます。お客様がすべて用意する前提の会社もあれば、ヒアリングをもとに制作側が原稿を起こす会社もあります。見積書の「一式」の中にどちらが含まれているのかを、契約前にはっきりさせておくと、後から「原稿が届かないので着手できません」という膠着状態を避けられます。見積もりの読み方は山形のホームページ制作会社の選び方|失敗しない7つのチェックポイントでも詳しく触れています。

ちなみに当社では、ヒアリングでうかがった内容をもとに文章も画像もこちらで作成し、それを組み込んだプロトタイプ(仮デザイン)を、ご契約前に無料でご確認いただいています。お客様にお願いしているのは、印刷したものに赤ペンで「ここは違う」「ここはこう直したい」と書き込んでいただくことだけです。白紙から書くのは難しくても、目の前にある文章を直すのは誰にでもできます。しかも契約前の段階なので、内容にご納得いただいてからご発注いただけます。

ホームページを自分で作る場合と依頼する場合で、この「素材づくりの時間」がどれだけ違うのかは、ホームページは自作と依頼どっちがいい?費用と時間で正直に比較で試算しています。あわせてご覧ください。

よくある質問

Q. 原稿や写真を用意してもらうと、追加費用がかかりますか?

A. 制作会社によって異なります。原稿制作費・撮影費として別途見積もられることもあれば、制作費に含まれることもあるため、見積もり段階での確認をおすすめします。当社の場合、初期費用12万円・月額5,000円(税別)の中でヒアリングとプロトタイプ作成を行っており、その段階の文章・画像作成に別途費用はいただいていません。制作費全体の相場感については山形でホームページ制作を依頼したらいくら?費用相場と内訳をやさしく解説をご覧ください。

Q. 写真が1枚もない状態でも相談できますか?

A. できます。むしろ、相談を先にしていただいたほうが「どこを、どんな向きで、何枚撮ればいいか」がはっきりします。何を撮ればいいか分からないまま闇雲に撮るより、必要なカットが分かってから撮るほうが、手間も少なく済みます。

Q. 原稿はどのくらいの分量を用意すればいいですか?

A. 10ページ程度のホームページなら、全体で2,000〜3,000字が目安です。A4用紙で3〜4枚分と考えてください。文章として整っている必要はなく、箇条書きのメモでも制作側で形にできます。

Q. 公開したあとに、文章や写真を差し替えられますか?

A. 差し替えられます。ホームページは公開後に育てていくものなので、最初から完璧を目指すよりも、季節やサービスの変化に合わせて更新していくほうが自然です。当社では月額料金の中で写真・文章の差し替えに対応しています。更新を続けることがサイトを長持ちさせるという話は、ホームページのリニューアルは何年ごと?寿命の目安と長持ちさせる3つの工夫でも書いています。

まとめ|原稿は「書く」より「答える」、写真は「撮る」より「選ぶ」

ホームページの原稿と写真は、多くの方が思っているほど大きな山ではありません。必要な文章は5種類・2,000〜3,000字。それも白紙に書き上げるのではなく、12の質問に箇条書きで答えるところから始められます。写真も、主役だけ実物を押さえれば、残りは素材の力を借りて構いません。

そして、どうしても手が回らないのであれば、それは相談してよい項目です。素材が揃うまで待つのではなく、揃わない状態のまま相談を始めたほうが、結果的に早く公開にたどり着きます。当社が運営するカフェのサイトも、そうやって作った一つです(山形の小さなカフェにホームページで月700人が訪れる理由)。

「何を載せればいいか分からない」という段階でのご相談も歓迎です。ヒアリングをもとに文章と画像を組み込んだプロトタイプをお作りし、ご契約前に無料でご確認いただけます。

ホームページ制作サービスの詳細を見る
無料相談・お問い合わせはこちら