「ハローワークに求人を出しても、求人サイトに掲載しても、応募がまったく来ない——」
いま、山形の多くの経営者・採用担当の方が同じ悩みを抱えています。求人票の書き方を工夫したり、掲載する媒体を増やしたり、手は打っているのに反応がない。そんなとき、見落とされがちな場所がひとつあります。自社のホームページです。
先に結論をお伝えすると、求職者のほぼ全員が、応募する前に会社のホームページを見ています。求人票で興味を持った人の「最後のひと押し」をするのも、逆にそっと画面を閉じさせてしまうのも、実はホームページなのです。
この記事では、山形でホームページ制作を行う株式会社山のむこうが、応募が来ない本当の原因と、採用に効くホームページの条件・載せるべき7項目を解説します。
この記事の要点
- 求職者のほぼ全員(調査では99.2%)が企業のホームページを閲覧し、8割以上が「応募を検討するタイミング」で見ている
- 山形県の有効求人倍率は全国平均より高く、企業は「選ぶ側」ではなく「選ばれる側」
- 専用の採用サイトをいきなり作る必要はなく、まずは会社のホームページに「採用ページ」があれば十分
- 載せるべきは、仕事内容・待遇・働く人の顔など7項目。求人票に書ききれない情報こそがホームページの役割
応募が来ない理由は、求人票の外にある
求人票を見た人が、そのまま応募ボタンを押すことはほとんどありません。ほぼ必ず、その前に会社の名前で検索します。「この会社、どんな会社だろう」「実際の職場の雰囲気は?」——それを確かめてから応募するかどうかを決めるのが、いまの求職者の当たり前の行動です。
データもそれを裏付けています。マイナビ転職の「ホームページに関する意識調査」(2018年)では、求職者の99.2%が企業ホームページを閲覧しており、全体の8割以上が「応募を検討するタイミング」で見ているという結果が出ています。少し前の調査ですが、スマートフォンで何でも調べてから決める習慣は、当時よりさらに強まっていると考えるのが自然でしょう。
また、株式会社ONEの「採用サイトに関する意識調査」(2021年)では、62.4%の求職者が「採用に関する情報を載せている企業のほうがポジティブに感じる」と回答しています。
つまり、こういうことです。
求人票の役割は「興味を持ってもらう」こと。
ホームページの役割は「応募を決めてもらう」こと。
求人票をどれだけ磨いても、検索した先のホームページで情報が得られなければ、応募の一歩手前で止まってしまいます。応募が来ない原因は、求人票の中ではなく、その外側——ホームページにあるかもしれないのです。
山形の採用市場はいま「選ばれる側」
山形労働局の発表によると、山形県の有効求人倍率(季節調整値)は1.29倍で、全国平均の1.18倍を上回っています(※2026年7月執筆時点で公表されている2026年4月分のデータ)。
有効求人倍率が1倍を超えているということは、求職者1人に対して求人が1件以上ある状態。単純に言えば、働く場所を選べるのは求職者のほうで、企業は「選ばれる側」だということです。人口減少が続く山形では、この構図は今後も大きくは変わらないと考えられます。
「応募が来ないのは、給与や休日の条件で大手に勝てないからだ」と感じている方もいるかもしれません。もちろん条件は大切な要素ですが、実際には条件を変えなくても、伝え方を変えるだけで届く相手が変わる余地が残されています。同じ条件でも、職場の雰囲気や働く人の顔が見える会社と、社名と住所しか分からない会社とでは、応募のしやすさがまったく違うからです。
「選ばれる側」の企業がやるべきことは、お店が新規のお客様に選ばれるためにやることと同じです。自分たちがどんな会社で、どんな人が働いていて、どんな条件なのかを、相手が知りたい形で見せること。その受け皿になるのがホームページです。
求職者が会社のホームページで確認していること
では、検索してホームページに来た求職者は、何を見ているのでしょうか。各種調査で共通して挙がるのは、おおむね次のような項目です。
確認したいこと | 求職者の気持ち |
|---|---|
仕事内容 | 自分に務まる仕事か、1日の流れをイメージしたい |
給与・休日・待遇 | 求人票の条件と食い違いがないか確かめたい |
職場の雰囲気・働く人 | どんな人と働くのか、人間関係は大丈夫か知りたい |
会社の事業・考え方 | 安定しているか、これからも続く会社か見極めたい |
更新されているか | いま動いている会社かどうかを確認したい |
注目してほしいのは、これらの多くが求人票には書ききれない情報だという点です。文字数が限られた求人票では、職場の空気感や働く人の人柄までは伝えられません。それを写真と文章でじっくり伝えられるのが、ホームページの強みです。
応募をためらわせてしまう3つの状態と直し方
逆に、せっかく検索して来てくれた求職者の気持ちを冷ましてしまうホームページには、共通する状態があります。当てはまっても心配はいりません。それぞれ、直し方とあわせてご紹介します。
1. 情報が何年も前のまま止まっている
お知らせの最終更新が数年前だったり、載っているスタッフがすでに退職していたりすると、求職者は「この会社、いま動いているのかな」と不安になります。
直し方:すべてを頻繁に更新する必要はありません。会社概要・営業時間・スタッフ紹介など「変わったのに古いままの情報」だけでも現在に合わせれば、印象は大きく変わります。更新作業が負担なら、月額の保守に更新対応が含まれる制作会社に任せる方法もあります。
2. スマートフォンで見づらい
求職者の多くは、仕事や学校の合間にスマートフォンで会社を調べます。文字が小さい、拡大しないと読めない、電話番号をタップしても発信できない——こうした状態は、それだけで離脱の原因になります。
直し方:スマートフォン対応(レスポンシブ対応)は、いまの制作では標準仕様です。10年近く前に作ったサイトで未対応の場合は、リニューアルを検討するタイミングと言えます。
3. 働く人の顔が見えない
建物と商品の写真だけで、人が一人も写っていないホームページは、求職者にとって「入社後の自分」をイメージできません。特に地方の中小企業では、「どんな人と働くか」が応募の決め手になることが少なくありません。
直し方:プロのモデルや凝った撮影は不要です。普段の仕事風景のスナップ写真と、スタッフの短いひと言があるだけで、雰囲気は十分伝わります。写真や文章の用意が難しい場合は、制作会社側で取材・作成まで対応してくれるところを選ぶと負担がありません。
専用の採用サイトは必要?まずは「採用ページ」で十分な理由
「採用サイト」と聞くと、大企業のような専用サイトを想像するかもしれませんが、いきなりそこを目指す必要はありません。山形の中小企業なら、まずは会社のホームページの中に採用ページを1枚しっかり作れば十分です。
採用のためにお金をかける先を整理すると、それぞれ役割が違います。
手段 | 費用の性質 | 役割 |
|---|---|---|
有料求人媒体 | 掲載期間ごとに費用がかかる(掲載が終わると情報も消える) | 会社を知らない人に見つけてもらう「入口」 |
ハローワーク | 無料 | 同じく「入口」。地元の求職者との接点 |
自社ホームページの採用ページ | 一度作れば掲載期限なく使い続けられる資産 | 興味を持った人の応募を後押しする「受け皿」 |
求人媒体やハローワークをやめる必要はまったくありません。むしろ入口は多いほうがよいのです。ポイントは、どの入口から来た人も、最後は同じホームページにたどり着くということ。受け皿を一度整えれば、すべての求人活動の効果が底上げされます。掲載期限がなく、次の募集のときもそのまま使えるのも、媒体掲載費との大きな違いです。
なお、SNSで会社の日常を発信するのも有効ですが、SNSとホームページでは見る人の状態が異なります。詳しくは「「SNSで発信しているから大丈夫」が危ない理由」で解説しています。
採用ページに載せる7項目チェックリスト
採用ページに載せるべき内容を、チェックリストにまとめました。すべて揃っていなくても、上から順に埋めていけば大丈夫です。
- 仕事内容と1日の流れ:「営業」「製造」だけでなく、朝出社してから退社までの流れを時系列で。未経験者ほどここを読み込みます
- 給与・休日・待遇の明記:求人票と同じ条件を、隠さずはっきり書く。あいまいさは不信感につながります
- 働く人の紹介:スタッフの写真とひと言。「入社の決め手」「仕事のやりがい」など短い質問形式が書きやすくおすすめです
- 職場の写真:作業場・事務所・休憩スペースなど、飾らない日常の風景
- 代表からのメッセージ:どんな会社にしたいか、どんな人に来てほしいか。長文より、正直な言葉が伝わります
- 応募方法と選考の流れ:「応募→面接→内定まで◯週間」のように見通しを示すと、応募のハードルが下がります
- 求職者向けのよくある質問:「未経験でも大丈夫?」「見学はできる?」など、聞きづらい疑問に先回りして答えます
ちなみに当社(株式会社山のむこう)でホームページを制作する場合は、初期費用12万円・月額5,000円(税別)で、こうした採用ページを含めた構成をご提案できます。ヒアリングした内容をもとに文章や写真の組み込みまで当社側で行い、ご契約前にプロトタイプ(仮デザイン)を無料でご確認いただけます。お客様にしていただくのは、印刷したものに赤ペンで修正指示を書き込むことだけ。「原稿を書く時間がない」という忙しい経営者の方でも進められる仕組みです。
よくある質問
Q. 採用ページを含むホームページの制作費用はどのくらい?
A. 依頼先によって幅がありますが、当社の場合は採用ページを含めて初期費用12万円・月額5,000円(税別)です。月額にはサーバー・ドメイン・SSL・月次アクセスレポートが含まれます。山形での費用相場全体は「山形でホームページ制作を依頼したらいくら?費用相場と内訳をやさしく解説」をご覧ください。
Q. いまあるホームページに採用ページだけ追加できますか?
A. 多くの場合は可能です。ただし、サイト全体がスマートフォン非対応など古い状態だと、採用ページだけ新しくしても効果が出にくいことがあります。その場合はリニューアルとあわせて検討するのがおすすめです。現在のサイトを公開したまま裏側で制作を進められるため、公開が途切れる心配はありません。
Q. 求人媒体やハローワークはやめてもいいですか?
A. やめる必要はありません。ホームページは「会社を知らない人に見つけてもらう」役割までは担えないため、入口としての求人媒体・ハローワークと、受け皿としてのホームページの併用が基本です。受け皿が整うと、同じ求人費用でも応募につながる割合が変わってきます。
Q. 載せられる写真や文章の用意がありません。
A. その状態からで大丈夫です。凝った素材がなくても、日常の仕事風景のスマートフォン写真とヒアリングだけで採用ページは作れます。文章化や構成は制作会社側でカバーできる部分なので、「素材が揃ってから相談しよう」と先延ばしにする必要はありません。
まとめ|求人の「受け皿」を整えることが、応募への近道
求職者のほぼ全員が、応募前に会社のホームページを見ています。求人票やハローワークが「入口」だとすれば、ホームページは応募を決めてもらう「受け皿」。山形のように企業が選ばれる側の採用市場では、この受け皿の差が応募数の差になります。
まずは自社のホームページをスマートフォンで開いて、今回の7項目のうちいくつ載っているか数えてみてください。足りない部分が見つかったら、それが伸びしろです。
「何から手を付ければいいか分からない」という方は、お気軽にご相談ください。ご契約前にプロトタイプを無料でご確認いただけるので、仕上がりを見てからじっくり判断していただけます。制作会社選びに迷ったら「山形のホームページ制作会社の選び方|失敗しない7つのチェックポイント」も参考になさってください。