こんにちは、ESTEMスタッフの渡辺です。
ESTEMに通塾している生徒さんから、やりたいことを言ってきてくれるのでとても嬉しいです。
子供たちにとっては「○○をやりたい!」、ただ言っているだけとも捉えられますが、ここには主体性が隠れています。
今回は主体性について、主体性を高めるコツと共にお話したいと思います。
と、その前に、皆さんは主体性と自主性の違いを知っていますか?
一見、同じ意味だと勘違いされやすいこの2つの言葉、実は大きな違いがあります。
自主性は、他人からの干渉や保護を受けずに独立して物事を行う態度や性質の事です。もっとかみ砕いていうと、人に言われる前に率先して自ら行動する事を言います。つまり、やるべきことを誰かに言われる前にやることができる人ですね。
自分の固たる意志や自覚に基づき行動する事、その行動の結果を他に作用する事を言います。
言い換えると、「自分はこうである」といった意思と「こうしたい」という判断のもとに、いかなる状況においても自分で考え、判断し、行動しようとすることを言います。つまり、目的を明確にし、目的を果たすためには何をすべきかを自分で考え、リスクを承知で行動する事、ができる人と考えることができます。
これらを踏まえて両者の意味を改めて考えると自分の頭で物事を考えているか、考えていないかの違いがあると気づきます。
「自主性」のある行動をとる場合は自分の頭で考えないが、「主体性」のある行動をとる場合は自分の頭で考えなければならない。また「主体性」がある人には、自分のとった行動の結果に責任を負うという要素が含まれる。
自主性は常に対人で考えています。人に言われる前にあれをやっておこう、あの人があれをやっているからこれをやっておこう…etc。一見、考えてはいるけど考えていない。相手を見ての行動が主になりやすいため、自分で物事を考える習慣が付かず、反射的に行動してしまいがちになります。
主体性と比べると、自主性が劣ってしまうように感じてしまいますがい、自主性があるということは、物事を客観的にみることができ、そこから行動できます。この感性が身に着いているだけで自分のやりたいことに繋がるのは間違いないと思います。
さて、本題ですが、ここからは主体性について深堀していきます。まず私たち大人が主体性を高めていくにはどうしたらよいのか。
主体性を持つ、あるいは高めるべく、大切なことをそれぞれ仕事という観点から大人、子供、学生の3つほど紹介します。
主体性を高めるためには、自分が誰かに仕事を任せる立場(上司)であるならば、主体性を高めてもらいたい人がいるならば、その人(部下)に仕事を任せてみましょう。
ただし、フォローしながらも、「仕事を任せる」です。
やはり、言われたことに対して仕事をするだけでは、また、誰かの補佐(サポート)をするだけでは、人は成長しません。
無責任に作業をこなせばいいだけ、という環境では、私たちは「主体性」を発揮できないのです。
その為、「指示待ち」「マニュアル」この二つの考えから抜け出す為には、責任のある仕事を任せる、というのは効果的です。
責任のある仕事を任せられると私たちはその仕事に緊張感をもって作業し、また失敗しないようにといろいろと思考を働かせながら業務に取り組むことになります。
無責任に作業をこなす、というのとは大きな違いがあり、ミスがあると自身が責任を負う立場になるので、そうならないように仕事の流れを何度もシミュレートし、スキームを考えて何から進めていけばいいのか優先度を決めたり、「こうなった時にはこうしよう」といくつかの対応策を練る、という風に、責任感と主体性をもって、仕事に取り組むようになることでしょう。
そこでは上司が「ここまではフォローするが、ここからはあなたに任せる」と線引きを加減しながら、部下が成長できるように導き続けて下さい。
「任せる」と「丸投げして知らん顔をする」というのは異なりますので、見守り続ける、というスタンスが大切です部下が失敗しそうなとき(壁にぶつかっているとき)は、代わりに上司がすべてを請け負い対応するのではなく、その事柄について一緒に考え、部下自身から「どのようにしておけばよかったのか?ここからはどう対応するべきか?」などの意見を引き出す形でフォローしてあげると、より部下自身の「考える力」を育め、主体性を伸ばす大きな一歩となります。
主体性を育てるためには、何から何まで親がしてあげるべきではないと思います。
もちろん親が指示したり、ある程度のやり方を教えてあげなければ、子供は何もできないので、やり方をみせて、ある程度理解できるようになったところで、失敗しようが何しようが「あとは自分でやりなさい」と言うのが親のとるべき基本姿勢です。要するに子供が何かを始めるためのきっかけ作りですね。
しかし、実際はどうでしょうか。これが逆になっていて、大事なところは子供自身にさせて、面倒な作業などは親が代わりにしてあげたりしていませんか?
例えば、料理について。
子供に台所の手伝いをさせるとき、買い物をしたり、野菜を切ったりする作業は親がやって、最後のなべに材料を入れて味付けするところだけを子供にさせたりとか。
子供の主体性(自主性含)を育てるには、これは逆でなければいけません。
もちろん、大事なところを子供にさせるのは悪いことではありません。
しかしそれ以上に、面倒なことこそ、子供にさせてあげるべきだと考えます。
面倒なことを自分でしてこそ、それを自分でしているという意識を持つことができます。
もっと言えば、面倒なことを自分でし、そのやりがいを持つということが主体性を育てていくことに繋がります。また、面倒なことをしてこそ代わりにやっていたお母さんの気持ちが分かったり、子供の考え方自体に変化が表れてくると思います。
大人編に比べたら、フォローの度合いは大きく異なると思いますが、学生に対しても同じように任せることができます。
例えば、クラスの学級委員。
学級委員長を中心に文化祭の催し物や、学校内での委員会の割り振り・まとめ等をするところが多いですね。その学級役員は立候補、あるいは推薦がほとんどです。立候補した人、された人はそれぞれ、これからの時代に大切な力(主体性等)の一部をすでに手にしているでしょう。ある意味、クラスをまとめている(統率している)わけですから、社会との接点が他の人よりも増えているはずです。
大学生が1番主体性を伸ばしやすい場所は、アルバイトなどではないでしょうか?
自分の生活のためにアルバイトをする、○○をするためにアルバイトをするなど目的をもって行うことが大切であり、これが主体性に繋がります。ある程度勤務数を熟したら、シフト管理をするバイトリーダーになるかもしれません。これも上記同様、さらにお金が関係してくることで小中高編より、グレードアップしての統率+責任、ということになり主体性に大きくつながると思います。
このように大学生となると、一気に社会が近く、そして広がります。また、サークルや地域のイベントへの参入など、いろいろなところに足を運んでみれば、自然と視野が広がっていきます。足を運ぶに多少の勇気は必要となるかもしれません。最初は友人と行ってみても良いと思います。
主体性について考えてみると大学生は講義という形で授業を受けていますが、それを経て、主体的なへと向かいつつあると言えるでしょうか。私も調べたところ、これを裏付けるデータはなかったのですが、ベネッセの総計データ(授業の選好)を見てみると、「教員が知識・技術を教える講義形式の授業」と「学生が自ら調べ、発表する演習形式の授業(学生参加型授業)」とでは、前者を選ぶ割合がおよそ8割という結果が出ています。ここから、学生の基本姿勢は受け身型であると判断できてしまいます。
大学生が主体性を獲得していくには、その人自身の問題だけではなく、大人側からの関わり方の改変が必要だと感じました。
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