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【DIY】窓への背面投影広告のつくりかた

DIYできる子を育てる米沢の学習塾、ESTEMの大垣です。正確に言えば、DIYできる子「も」ですね。知らないものを知り、仕組みを調べ、自分なりに工夫して、まずはやってみる。そうして得た知見から、適切な場面で技術をつかうなり人に頼むなりする。そういう能力って大事ですよね。まずは一度やってみるって本当に大事だと思います。と、いうことで当塾も、自分でできそうなことはDIYを信条にしております。

背面投影広告とは

そもそも「背面投影」って?

学校や職場、さまざまなイベントでプロジェクターって見たことありますよね?ほとんどの場合、白いスクリーンなり、白い壁面なりに映像を投影することがほとんどだと思います。つまりスクリーンの「前面」から映像を投影し、「前面」から見る形ですね。

それに対して、スクリーンの裏側から映像を投影することを「背面投影」と言います。「え、後ろから投影してもスクリーンに遮られちゃって映らないじゃん」と思うかもしれません。しかし、特殊なフィルムやある種の布、網戸など使えば、後ろからスクリーンに映したものを前から見るという不思議なことができるわけです。ちなみに、当塾ではこんな感じで映像を流しています。

当塾での活用方法

米沢市金池、北村公園向かいの塾ESTEMの窓で流している背面投影広告映像です。カメラの精度もあって、本当はもう少し鮮明ですが。

当塾では、塾の中にプロジェクターを置き、塾のカーテンに投影する形で映しています。こういうふうに、後ろ(背面)から映した映像を前から見るという形の投影方法が「背面投影」と言われています。

背面投影広告のつくりかた

スクリーンの準備

普通の窓にプロジェクターを投影してもまったく写りませんので、映像を背面から投影するためのスクリーンが必要になります。いくつかの手法をご紹介します。

専用の背面投影用フィルムを購入して貼る

有名なところだとDILADスクリーンがあります。正直、私は使ったことがないので憶測でしかありませんが、専用のものだけあって、おそらく映像はしっかりきれいに映ってくれると思います。また、窓に貼ることを想定されてつくられているので、手間をかけずにできるというのも利点でしょう。しかし、一方で高価だという問題はあります。お金をかけられる方は、きっと間違いない方法だと思います。

網戸を利用して投影する

網戸も私はやったことがありませんが、どちらかというと背面投影界隈ではカーテンなどより網戸のほうが有名のようです。こちらの方が発案されたようで、制作方法などもまとめてくれています。網戸の場合、取り外しができますし、あまり景観を妨げないという利点もあるかと思います。また、なんといっても安いです。

カーテンを利用して投影する

ちなみに、当塾ではカーテンを利用して背面投影しています。カーテン、非常におススメです。当塾は内装にもこだわっているので、塾が開講している間は授業風景を外に見せたいので、カーテンを開け、窓から中が見えるようにしています。しかし、開講していない間は防犯的観点からもカーテンは閉じておきたいのです。

カーテンを閉じているときは映像を投影、開けているときは中を見てもらう、そういうときにはカーテンはもってこいです。そして、なんといったって、既存のものでも使えるので(すべてのカーテンでこの方法をつかえるわけではありません)、安いし、機能的です。

ちなみに、塾の中から見た映像。外からもはっきり見えますが、中からもはっきり見えます。ただし、プロジェクターの背面設定をしているので左右逆に見えます。

問題はどのカーテンならきれいに映るかわからない、というところでしょうか。既に取り付けてあるものであれば、どこかからプロジェクターを借りてきて実験すればそれで済みますが、これからカーテンも調達するとなると、どのカーテンならばきれいに映るかなんてどこを見ても書いていません。既にカーテンが取り付けてある方向けの方法ですね。

農業用フィルムを利用して投影する

最後に、オススメしない方法です。背面投影というと、いわゆるポリッドスクリーンが有名で、安価な農業用フィルムに投影する方法として、あれはあれで本当に素晴らしい方法なのですが・・・。窓のところに映す、という用途では使いづらいと思います。

なぜならば、単純に貼り付けにくいから、です。専用のフィルムと違い、粘着面がありません。なので、窓に貼り付けるためには工夫が必要になります。接着剤を使うのは、接着剤が変色して見た目が悪くなったりする危険性や、剥がしたくなった時の処理が大変ということで、試してません。ちなみに、大倉の農ポリを使いましたが、水と中性洗剤の溶液を霧吹きで窓に吹きかけた後、スキージーで水や空気を押し出すことで密着状態になり、一時的に窓にくっつけることはできました。

しかし、数日もすると気温の変化と結露とで、フィルム内に気泡が入り込んでしまい、すぐに使い物にならなくなってしまいました。相変わらず貼りついてはいるのですが、見た目が非常に悪くなってしまったんです。窓とフィルムの温度差をどうにかしたりすればなんとかなるのかもしれませんが・・・。方法を考える前にカーテンへの投影を発見してしまったので、そこまでは実験しておりません。今度、当塾の教育プログラムの一環というか、アクティビティの内容とも兼ねて、実験してみたいと思います。

また、フィルムを貼り付けない方法も検討しましたが、窓枠に貼り付けるのでは窓が開かなくなってしまうし見た目も悪いのでNGでした。ロールカーテンのようにする方法も考えましたが、使っているフィルムが大倉の農ポリ厚さ0.1㎜のものなんですけども、使っていると損傷が激しいんですね。安い農業用のものですし、当然なんですけど、折り目がついたりということが結構あります。なので、設置してもすぐにダメになってしまいそうということで、諦めました。ちなみに、ご参考までにですが、実験してみたときの写真です。

とはいえ、農業用フィルムを使った方法自体は、窓に貼るのでなく、フレームに取り付けたりするには非常に良い方法なので、イベントなどで試したい方はぜひやってみてください!同人活動サークル「ポリッドスクリーン」さんで制作方法や準備物もご紹介してくれています!

プロジェクターの準備

プロジェクターですが、輝度が高ければ何でも良いと思います。塾で使用しているのは既に生産終了しているRICOHの”PJ K111″という型で3000lmのものですが、十分にうつっています。

しかし、昼間も映したいというご要望の場合は、もっと高いルーメン数が必要になってくるかと思います。このあたりもあまり経験が無いので、あまり言えることはないです。5000ルーメンのものを複数台とか、1万ルーメン、2万ルーメンと言われていますが、このあたりになるとプロジェクターの価格が恐ろしいものになるので・・・。

ただし、後述しますが、タイマー機能や自動電源ON機能などはあったほうが便利かもしれません。なくても無理やりはできます。

スクリーン・プロジェクターの設置

これに関しては特に言うことありません。映したいところにきれいに映るように設置してください。プロジェクターは邪魔にならないよう、天吊りをお勧めします。塾ではこちらを買って自分で取り付けました。かなり苦労しました。

プロジェクターから自動で映像を流す、止める設定方法

機能の良いプロジェクターをつかえば比較的楽なんでしょうが・・・。古い型だったため、非常に苦労しました。プロジェクター自体の電源ON,OFFを自動で制御しなければなりませんし、PCからプロジェクターへの映像出力に関しても自動で流れ、そして止まるようにしなければなりません。以下、方法です。

プロジェクターから映像を定期的に流す方法の概要

プロジェクターで定期的に動画を再生するための流れ

プロジェクターを自動で電源ONにする方法

タイマー機能や自動電源ONがついているプロジェクターならば、それで事足りるでしょう。しかし、古い型番を使っている方も多いはず。リモコンすらなければお手上げですが、リモコンがあるプロジェクターならば、スマートリモコンをつかうことで自動電源ONにできます。

塾では、ラトックシステムのRS-WFIREX4で制御しています。スマートリモコンとは、テレビ・エアコン・扇風機・掃除機、さまざまな家電製品のリモコンの代わりにスマホから各機器を操作できるという大変便利なデバイスです。プリセットで入っている製品だけでなく、たいていのリモコンの電波を覚えさせることができるので、今回のプロジェクターでも使用することができました。

スマートリモコンにプロジェクターの電源ボタンの電波を覚えさせ、スマートリモコンのアプリからタイマー設定すればそれで完了です。

動画を定期的に自動で再生するには

簡単に言うと、画面を拡張して動画をプロジェクター画面で再生し、一定回数流した後に停止、プログラムを終了して、画面をPC画面のみにするコマンドをテキストファイルに記述して、.batという拡張子に変更、それをWindowsのタスクスケジューラで定期的に実行されるよう設定するだけです。

一つずつ見ていきましょう。

VLCプレイヤーのインストール

VLCプレイヤーをダウンロード、インストールしましょう。やり方は調べれば出てくると思うので割愛します。VLCプレイヤーでなければならない理由は、コマンドでプレイヤーを立ち上げたり再生したりフルスクリーンにしたりする必要がありますが、そのコマンドが充実しているからです。

コマンドを書いたbatファイルの作成

コンピュータにはGUIとCUIがあります。前者は一般的なマウスやキーボードをつかったPCの操作方法です。後者はドラマなどでハッカーが書いていそうなあれです。マウスなどの操作ではなく、コマンドを入力することでコンピュータにプログラムを実行させる操作方法です。

細かいことは置いておいて、コンピュータはコマンドで動かすことができるんですが、そのコマンドを一通り書いたファイルをつくって.batという拡張子に変えてやるとそのコマンドを実行するプログラムがつくれます。

テキストファイルを開いて、以下のような内容を書きましょう。

DisplaySwitch.exe /extend
timeout /t 10 > nul
cd C:\program Files\VideoLAN\VLC
vlc.exe 動画ファイルのパス --fullscreen --qt-fullscreen-screennumber=2 --input-repeat=300, vlc://quit
DisplaySwitch.exe /external

一行目と最後の行は、ディスプレイの拡張と、PCのみに変更するコマンドです。拡張されていなければプロジェクターに映らない可能性がありますので、拡張しておくにこしたことはありません。また、最後でPCのみにすることで、プロジェクターへの映像信号が流れなくなります。そうすることで、プロジェクターの映像信号が切れてから自動で電源OFFにする機能をつかい、プロジェクターの電源を落とすことができます。

(※スマートリモコンで自動電源OFFにすればよいのではと思うかも知れません。しかし、すくなくとも塾のプロジェクターは電源ボタンを数秒以内に2度押ししなければOFFにならないもので、スマートリモコンではそうした操作を自動で行う機能はありません。マクロ機能という数秒単位で操作できる機能はありますが、マクロ機能とタイマー機能を併用することはできませんでした)

2行目は10秒待つだけのコマンドです。ディスプレイ拡張設定がしっかり完了していない場合、動画を拡張先のディスプレイに指定しても、PC側で再生されることがあるため、待ち時間を設けています。

3行目はVLCプレイヤーがインストールされているディレクトリを指定しているコマンドです。各自のインストール先のパスに適宜変更してください。

4行目が、動画の再生コマンドです。フルスクリーンでディスプレイナンバー2で300回再生した後にプログラムを終了してくださいというコマンドです(※一回目のfullscreenは不要かもしれません)。動画のパスを指定して、ディスプレイナンバーと再生回数を調整してください。なお、ディスプレイナンバーはWindowsのディスプレイ設定から調べることができます。

タスクスケジューラへの登録

Windowsのタスクスケジューラを開いて、新しいタスクを作成してください。その際に、トリガーは再生したい時間に、操作は「プログラムの開始」にして、プログラムのところに先ほど作成したbatファイルを指定するだけでOKです。

プロジェクターを自動でOFFにする

プロジェクターで「自動電源OFF」を5分などに設定しておけば、上記プログラムが終了してディスプレイが「PCのみ」になったときに、自然とプロジェクターの電源が切れるようになります。(注意点としては、時間を0に設定しておくと、すぐに切れるのではなく、いつまでたっても切れなくなる可能性があります。プロジェクターの説明書をご覧ください)

背面投影広告の活用について

ESTEMのように、米沢市という地方で広告をする場合には、東京と違い夜が暗い分、非常に目立たせることができます。

とはいえ、これまた東京とは違い、米沢は車社会ですので、屋外広告を出したとしても、一瞬見て通り過ぎる場合がほとんどです。私たちの塾ESTEMは、割と車通りが多く、夕方ごろには信号待ちの車が並ぶ場所にあるので、停車中に見てもいただけますけども。そんな車社会の屋外広告として活用する際には、ぱっと見て何の広告か理解できるようなスライドショー形式がおすすめです。流れで理解するような動画ですと、なかなか伝わりづらいかと思います。参考までに、私たちの流している動画も置いておきます。

米沢の学習塾ESTEMの窓で流している屋外広告。米沢のような夜が暗いまちでは目立ちます。

米沢の塾として

私たちは、人口減少・高齢化の進む米沢というまちの塾だからこそ、新しい表現方法や新しい技術を取り入れていかなければならないと思っています。そして、それを自分たちで終わらせるのではなく、子どもたちにも見て慣れ親しんでもらって、子どもたちにもうまい使い方を考えていってほしい、そういう思いで取り組んでいます。

そうした意味では、背面投影技術って、見た目もわかりやすいですし、とても良い機会だなと思います。みんなが取り入れすぎてしまうとまぶしいまちになってしまうかもしれませんが、まちに一つか二つ、そうした広告をしているところがあっても子どもの興味を引き出すことができるのかなと思いますので、ぜひみなさんもやってみてくださいね。

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